ペルシャ絨毯 ≪色の持つ意味≫ part.2

ペルシャ絨毯の赤
赤は自信、行動、エネルギー、情熱を意味する色です。人は赤により、感情を刺激されたり、行動を起こす動機付けになったり、暖かく、前向き、活力に満ちていると感じる傾向があります。血や火を表す色です。

ペルシャ絨毯では赤の染料が簡単に入手でき、心理効果が大きいので、たびたび使用されています。
また、職人が強調したいパターンやモチーフに注目させるのにも赤色は利用されました。

染料はアカネが濃厚で深みがあり人気でした。他に、カタツムリ、カブトムシ、花、雑草、コチニールカイガラムシ、乾燥ザクロなど多くの選択肢がありました。
カーペットの緯糸用に山羊の毛は染色され、後のとても細かい背景パターンの深紅色を作成するのに役立ちました。

ペルシャ絨毯の赤は幸せを呼び起こします。喜び、幸運、勇気、富、活力に満ちた生命力!アジアでは結婚式の日の花嫁は赤を着ていたのもここからでしょう。

 

ペルシャ絨毯の茶色
茶色は土と地球を表しています。ペルシャ絨毯では肥沃な土地を表す色です。

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茶色の染料はオーク(ブナ、ナラなど)の樹皮とクルミの果実から得ていました。どちらも東洋で豊富に見られるものです。