ペルシャ絨毯の産地 BIJAR

BIJAR <ビジャー>

イラン西部にある小さなクルド人の町。
ビジャー絨毯は作られた民族の違いによって、「ビジャー・クルディ」と「アフシャル・ビジャー」に分けられます。

ビジャー・クルディはギャッスール族、ハリバイ族によって製作されたもので、アラベスク模様、ハルチャンギ文様、ゴル・ファランギ文様など様々なデザインがあります。ヘラティ文様、赤い薔薇の「ローズ・ビジャー」と呼ばれる文様が主流です。

ビジャー・クルディ

 

ローズ・ビジャー

アフシャル・ビジャーはアフシャル族によるもので、極めて緻密に織られビジャー絨毯の最高級品です。
六角形のメダリオンを配したヘラティ文様、メダリオン・コーナーやオールオーバーがあります。

アフシャル・ビジャー

オールオーバー

この二種のビジャー絨毯の共通した特徴は、重くとても頑丈なことで、「鉄の絨毯」とも言われています。それは製作方法によるもので、水に浸した横糸を特殊な道具を用いて織られているためや、横糸が3本とも2本とも言われているためです。