手織り絨毯の産地 HEREKE

HEREKE <ヘレケ>

シルクロードのほぼ西端「東西文明の十字路」ともいわれ、数多くの王朝が興亡してきたトルコ、イスタンブールの街から東へ約60km、イズミット湾沿岸にあるヘレケ。

オスマン帝国時代、献上された絨毯を気に入った皇帝がこのヘレケの地に高い技術を持つ職人を広く呼び寄せ、宮廷工房を設立したのが始まりです。すばらしい技術と最高品質の素材で織りなすヘレケシルクは他を圧倒する美しさです。

デザインは伝統的なトルコのモチーフと、曲線的なペルシャのモチーフ、花、鳥、生命の木などを描写したものが典型的で、色合いは幅広く、調和がとれ、アイボリー、紺青、赤、黄、緑などが使われます。自然主義的に描かれる細かい草花やバラ、チューリップ、カーネーションは花園のような華やかさです。

織りは1m²に100万もの結び目があり、大変精緻な織りで高く評価されています。