手織り絨毯の産地 TIBET・NEPAL

TIBET <チベット>

チベットは世界で最も高い場所にあります。つまり過ごしやすい環境とは言い難いでしょう。そこには様々な遊牧民が存在し、昔から羊やヤギを連れて生活してきました。羊毛を使い、一つ一つ手織りで絨毯は作られ、生活用品として必要なものでした。チベット絨毯はウールなので、毛足が長く温かで冬にはとても重宝します。そして羊毛や絨毯を販売し収入源としていました。

チベット絨毯は、家庭や寺院にて使用されるため、小さめのサイズが多く作られています。

 

デザインは遊牧民的チベットの伝統紋様と、またその美しさに注目したヨーロッパ人の好みが加わったモダンな西洋的デザインがあります。それはパステルカラーが用いられていることが特徴的です。

こうしてチベットの絨毯は世界四大絨毯の1つに数えられ、ヨーロッパや米国ではとても人気のある絨毯となっています。

また1950年代中国の侵攻によりチベットからネパールに亡命したチベット難民によって手織りされている絨毯もチベット絨毯です。

ネパールに亡命したチベット人の中には絨毯の製造法を知っている者が多数いて、難民キャンプにネパール国営の絨毯工場が作られました。チベットの技術はネパール絨毯に影響を与え、クオリティを高めるのでした。

 

NEPAL <ネパール>