手織り絨毯の産地 TURKEY

TURKEY <ターキー>

トルコ絨毯は13世紀に由来し、絨毯製造の中心地であったコンヤの町で見られることができます。

16〜17世紀はペルシャ絨毯同等、上質な手織り絨毯で、羊毛、シルク、綿で作られています。

デザインは時代と共に変化しています。遊牧民的モチーフが織られていましたが、トルコのイスラム化により、古代アラビア文字や幾何学模様、コーランが許可していない動物や人は織られていません。

19世紀オスマントルコ時代は豊かなビザンツ芸術の影響を受けた模様になりました。帝国が支配下においた各国の美しい模様を取り入れていき、こうして隣国ペルシャ絨毯やヨーロッパのバロックの影響も受けながら、様々な文化のモザイクとしてトルコ絨毯も発達していきました。

トルコ絨毯はアナトリア絨毯とも言われます。
遊牧民族が移動する生活の中、女性たちが羊毛を紡いで織物を織り、生活の中で重宝されてきた絨毯は、古くから大切な嫁入り道具の一つとして嫁ぎ先にも持参されてきました。