PAKISTAN <パキスタン>
パキスタン絨毯は、16世紀ムガール帝国アクバル皇帝がペルシャから織職人を呼び寄せたのが始まりとされています。繁栄後、戦争により絨毯も衰退、1947年インド独立により、多くのイスラム教の織職人がパキスタンに移住し、再び絨毯製造を始めました。
パキスタン絨毯は光沢が魅力的です。これは「ケミカルウォッシュ」と呼ばれる仕上げを何回も行うからです。今日、パキスタンのカーペットは、輸入された良質な羊毛にて製造され、これらの絨毯はシルク絨毯によく似た美しさです。
デザインは、主にブラハ紋、像の足型紋と呼ぶもので、これはギュルとも言われます。それは遊牧民族のトルクメンの紋章でした。各部族のモチーフを取り入れて織られ、様々な紋様があります。一方でペルシャ絨毯の様式を受け継いだものもあります。
パキスタン絨毯はシングルで織られているため、ダブルに比べると柔らかく、薄手で軽量です。ペルシャ絨毯と比較すると身近に取り入れやすい価格で、手織りで丈夫な点においては変わりない点が人気のようです。